Too Good To Go: 食品廃棄を削減して美味しい発見を

料理と食

Too Good To Goとは?


皆さんは食品廃棄についてどれだけ考えたことがありますか? また、食品廃棄問題に立ち向かいながら、予想外の美味しい食べ物を見つける方法について想像したことがありますか?

例えば日本では1年間に約612万トンの食料が廃棄され、これは東京ドーム5杯分に相当します。これは1人当たり、毎日お茶碗1杯分のごはんが捨てられているということだそうです。(FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書, 2017年)

今日はヨーロッパで人気の画期的でエコロジーなモバイルアプリ「Too Good To Go」をご紹介します。

Too Good To Goの使い方


「Too Good To Go」は英語のその名の通り、素晴らしすぎて捨てるにはもったいない食品を救うためのアプリです。ヨーロッパでは2023年現在かなり浸透しており、私はフランスとスイスで利用したことがあります。

参照:Too Good To Go

App Storeから「Too Good To Go」アプリをダウンロードして登録すれば、地域の参加店舗からその日に余った食品を”サプライズバッグ”として手頃な価格で購入することができます。例えば、通常15 CHFの「スターバックス」のサプライズバッグは、4.90 CHFというリーズナブルな値段で購入できます。物価の高いスイスの生活では大変重宝しているアプリです。

本日のリストの中から、家から近い距離のレストランやスーパーの本日の商品を探すことができます。地元で人気のお店の商品は前日の夜に売り切れてしまうほど、ユーザー数も多く人気のアプリです。

商品の購入後は、指定された時間に店舗に向い、アプリを見せて商品のバッグを受け取ります。何が入っているかは開けてからのお楽しみとなります。

基本的にはお楽しみですが、同じ店舗でも「サプライズバッグ」と「ベジタリアンバッグ」が選べるなど、菜食主義の方へ配慮した商品が用意されていることも多々あります。

チューリッヒのRice up!での驚きの体験


私は本日はスイスのチューリッヒでこのアプリを利用しました。本日選んだのはRice up!というレストランです。この店は数ヶ月前に家の近くにオープンした美味しいアジアンフュージョン料理で知られています。ご飯や米粉の麺の上にお肉やサラダなどを乗せた日本でいう丼ものを提供しているお店で、丼もの商品の価格は14-18 CHFでスイスでは比較的安く食べられるファーストフードのようなお店です。

本日は予約した6 CHFの「サプライズバッグ」を受け取りに行くと、店員さんが既に準備していたパックにどのソースを希望するかを聞いてくれました。私は少し辛めのソースを選び、野菜もどうするかを聞いてくれたので、あるものを全て入れていただきました。

バッグの中はお店の自慢の牛肉のグリルと野菜・スパイスが添えられた米粉麺が入っていました。

通常価格の半額以下でこれらの美味しい料理を楽しむことができ、同時に食品廃棄を減らすことにも貢献することができました。このサービスとコストパフォーマンスの満足感を体験することは、まさに宝探しのようで楽しいです。

なぜToo Good To Goは重要なのか?


「Too Good To Go」は、私たちが日常生活で簡単に参加出来る環境保護の一つの形を提供するサービスです。食品生産全体には大量のエネルギーとリソースが必要で、毎日の食品無駄になると地球に大きな負荷をかけてしまいます。アプリを使って余剰食品を利用することで、地球にやさしく、地元のビジネスをサポートし、節約もしながら、同時に新しいグルメな体験を楽しむことが可能です。

まとめ

「Too Good To Go」は、未知の美味しさを発見し、食品廃棄を削減し、地元のビジネスをサポートする新たな方法を提供しています。

チューリッヒでの私の体験のように、美味しい驚きがあなたを待っているかもしれません。ぜひヨーロッパに滞在した際は、環境保護にもなる、新しい体験として、ぜひ試してみてください。

次回の記事もお楽しみに。

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